井伊直政【徳川四天王】武田の魂を継ぐ傷だらけの赤鬼

「おんな城主直虎」では最近ようやく登場時間の長くなった、井伊直政。

今現在は、下足番をやっているところ。

今後、どんな風に直政が描かれるか楽しみです。

だけど、あまりリアルに表現するとちょっとヤバいかも。

「井伊の赤鬼」「人切り兵部」と恐れられた直政ですから。

今回は、井伊直政の簡単説明をお送りしま~す。

スポンサーリンク

直虎と直政

 

いまテレビで人気沸騰中の(?)おんな城主、直虎様。

(柴崎コウちゃん…)

 

直虎は井伊直政のお母さんです…って言うか養母さんでした。

直虎様は当初、直政のお父さんである「井伊直親」と結婚する予定だったのです。

 

でも、直親の逃亡で話がオジャンになり直親さんは、別の女性と結婚します。

(直親は今川に命を狙われ、死んだフリして長野県に逃げる)

 

そして、産まれた井伊直政

 

しかし…直政のお父さん(井伊直親)は直政が2歳の時に殺されてしまいました。

今川氏真に謀反の疑いをかけられて…。

 

本当は直政も一緒に殺されるハズだったのですが、幸運にも見逃してもらい助かります。

ただ、お父さんがいないとちょっと、生活が不安定になりますよね。

 

そこで、そんな直政を放って置けなかったのが…直虎様の心情。

 

他人と言えども、気になる。

かつての婚約者の残した子供が困っている。

表情にはあの人の面影が残っている。

 

それならば、「自分が出来る限りの事はしてあげたい」

思うのは自然な感情かも知れません。

 

で、直虎様は直政の事を何かとバックアップしてあげたいと思いました。

 

 

スポンサーリンク

徳川四天王 赤い戦士

 

直政は、14才の時から徳川家康に仕えていました。

 

ある日、家康は鷹狩りの途中でシャキッとした感じのいい少年に出会います。

(イケメンだったそうです) 

 

それが、井伊直政でした。

これを切っ掛けに、直政の人生が変わります。

(通りがかるのをねらっていた?)

 

その後、徳川に仕官した直政は、メキメキ頭角をあらわしました。

 

出世街道大ばく進

とりあえず、正直の初仕事を紹介しますね。

それは直政が16才の時です。

(まだ仕官したばかり…)

 

武田勝頼と合戦するために、直政は家康たちと一緒に出陣します。

そして、戦場の近くに陣を張り、家康が寝室で休んでいると…敵の忍者が侵入してきました。

 

それを発見した直政は、ただちに忍者をブチのめて退治してやります。

大手柄ですね。

 

家康はこの件をたいそう喜んで、直政の給料は一気に10倍にアップ!

(300石→3000石)

 

その後もガンガン忠勤に励んで、2年後には1万石に加増されます。

だけど、まだ17歳かそこいらですよ。

すげー!

 

直政は、この調子で邁進し徳川四天王の座を手に入れていきます。

 

赤い軍団

直政が22歳ぐらいの時に、武田氏が滅亡します。

 

家康は熱烈な武田ファンなので、行き場を失った武田の旧家臣を進んで迎え入れました。

(信長は禁止されていましたが、、、)

そして、直政の下に就かせます。

 

あぁ、憧れの武田軍団が我が物に!!

家康は(直政も)ときめきます。

 

山県昌景(やまがたまさかげ)の流れを汲む旧武田家臣たちは、真っ赤な甲冑を身に着けて超カッコいい。

やっぱ、コレだよねぇ~。

 

そして、直政も赤く備えた甲冑をオーダーします。

おまけに、旗も赤。

もう、テンション上がっちゃいますよ。

 

これが、よそ様の部隊だったらパクリになっちゃいますけど…武田軍団はもう、ウチらの者。

 

これで大手を振って真っ赤に染まれる。

しかも、直政は単なるミーハーじゃなくて、直政自身も激強武将。

だから、赤備えのコスチュームに実を包んでも、上っついたコスプレにならない。

 

そして、直政自ら先頭に立ち、ガンガン攻めて行く。

直政の赤鬼軍は正に戦場の脅威でした。

(おかげで生傷が絶えませんでしたけど)

 

直政所要の赤い甲冑を見てると、まるで「シャア アズナブル」のようです。

冗談抜きで…

 

直政はもともと強い武将なんですが、さらに旧武田軍のパワーをミックスすることで…家康をぐいっと天下人に押し上げてやれました。

 

 

 

井伊家の有名人

 

井伊家って古い歴史のある家柄で(藤原家の流れを汲む)その家系は、今でも続いています。

そんな井伊家の有名人を紹介します。

(って言うか、みんな知ってるかも)

 

 

まずは、井伊直政

(さっきまでこの人の話してたじゃん…)

 

 

じゃぁ、次は井伊直孝

直政の息子さんで、彦根の藩主

この人すごいんです。(何が?)

実は、この直孝こそが「ひこにゃん」の生みの親。

 

ある日、直孝がボロいお寺の前を通ると、一匹のネコが「おいでおいで」をしてお招きしています。

直孝は呼ばれるままにお寺に入ると、外はいきなりどしゃぶりの雨。

 

そして、雨宿りをしている間に、直孝とお寺の和尚さんが意気投合。

これがご縁となって、直孝はお寺を綺麗に立て直してあげました。

 

和尚さんは大喜び。

こりゃ、あの「にゃんこ」にもお礼をせにゃならん…

という事で「招き猫」のお堂を作ってあげたそうです。

 

この伝説が平成の時代に注目され、ひこにゃんブームを巻き起こしたのでした。

 

 

3番目は井伊直弼。

安政の大獄(1859年)をやったら逆に、桜田門外の変(1860年)で暗殺された人。

あの人ですよ。

中学校で習いましたね。

 

 

ラストは井伊直虎。

2017年NHK大河ドラマの主人公です。

おんな城主」ですね。

直虎様は資料が少なくて本当は謎な人物なんですが、ドラマのおかげで一躍大人気者となりました。

直政も喜んでいるかも知れません。

 

直政の子孫

直政の子孫である井伊氏は、今でもちゃんと存続しています。

ただ現在の井伊氏の当主の方(井伊直岳さん)は、婿養子として井伊家に入られ、男子直結の伝統は終わっていました。

でもまぁ、奥様の方は井伊家の血脈を継いでいますからね…それはそれでOKっす。

 

平成の井伊の殿様は、彦根市の市史編纂室にお勤めしていて、職場の先輩であった奥様(裕子さん)と結婚したのが切っ掛けで「井伊氏」の仲間入りをしました。

 

彦根市で「井伊家」と言えば名家中の名家。

だから、直岳さんが地元のイベントや式典に出席すると、ヤバいぐらいご丁寧に接待してくれるんだとか…。

ちなみに、お茶会の席では市長よりも上座に座るそうです。

タイトルとURLをコピーしました