【バテレン追放令】なぜ秀吉はバテレンをつまみ出したのか?

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キリスト教を広めたい」と言って、日本にやって来たバテレンたち。

日本は八百万の神様がいますから「キリスト教の一つや二つ増えたところで、どうって事ないよね」と思っていたら、実はとんでもない奴らだと分かりました!

 

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バテレンって何?

バテレン」とはキリスト教(カトリック系)の宣教師のこと。

 

とりあえず、有名なのは「フラシスコ ザビエル」ですね。

日本にキリスト教を広めるためにやって来ました。

 

1フランシスコザビエル来日理由

 

ザビエルはスペイン人ですが、他にもポルトガルなどの国からも日本を目指して大勢のバテレンがやってきます。

(ルイス フロイスはポルトガル人ですね)

 

バテレンとはポルトガル語の「パドレ (宣教師)」が日本語的に訛った言葉。

漢字では「伴天連」と書きます。

 

バテレン達はみんな一旦、九州あたりに上陸し、大名に会ってキリスト教を広める許可をもらい布教活動を開始しました。

(勝手に始めると「怪しい奴らが入って来たぞ」と警戒され、後で痛い目に遭いますからね)

 

で、このキリスト教はバテレン達の活躍もあって、かなりの勢いで広まっていきます。

 

一般の民衆はもちろん、武将や大名でもキリスト教に染まっていく人が増えました。

例えば大友宗麟、黒田官兵衛、支倉常長、高山右近、小西行長、蒲生氏郷などなど。

(他にも沢山います)

 

戦国大名一覧【九州編】島津、大友、龍造寺…3

大友宗麟

 

しかし、キリスト教が広まるという事は単に、キリストを信じる人々が増えるというだけでなくかなり厄介な問題を含んでいたのです・・・

 

 

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南蛮貿易とキリスト教

スペインやポルトガルからやって来たバテレンは日本にキリスト教を伝えたのですが、それと同時に南蛮貿易を始める切っ掛けを作りました。

 

その当時、キリスト教はすでにアフリカアジアにも広まっています。

 

バテレン達は、現地の人々にキリストの教えを説いて心をつかみその後、軍隊を送り込んでスペインやポルトガル等の国に従属させるといった作戦を展開していたのです。

 

だけど、ここはニッポン

しかも、戦国時代真っ盛りの鬼ケ島です。

そうそう他国の侵略なんぞ受け付けません。

 

武将戦国時代

 

そこで「あなた達の支配は受けませんが貿易ならOKですよ」という立場をとります。

そして、南蛮貿易がスタートしていきました。

 

外国から火薬、シルクの織物、大砲などを輸入し

日本からは銀、硫黄、刀、漆器などが輸出されました。

 

これくらいなら南蛮貿易も素敵なビジネスなんですが…実は、双方の交易品目には「奴隷」というのが含まれています。

 

なんか…いや~な感じがしますよね。

火薬と引き換えに大勢の日本人の女性などが交換されていた。

 

南蛮貿易輸入品輸出品これだ16

※イメージ画像です

 

だったら「火薬なんか欲しくない」と考えるのは現代人の感覚。

ところが、戦国時代の大名には貿易をスムーズに行うために自分から進んで、キリシタンになるような人もいました。

 

もし、日本に来たバテレンたちが心あるキリスト教徒だったら、腹黒い貿易商とセットになって行動をしないでしょう。

 

「自分たちの教えさえ広がれば良い」と言う考えは必然的に周りの人々をいや~な気持にさせます。

日本はバテレンが来日しても外国からの支配は受けませんでしたが、南蛮貿易の中では人身売買という暗い歴史を刻んでしまいました。

 

バテレン達はキリスト教と商売をゴッチャにして悲劇が巻き起こったという件を何度も見て来たはずです。

(他国を植民地化して幸せになったのは誰ですか?)

 

その上で、今度は日本をターゲットにしてきた。

(もうちょっと真面目にやってくださいよ、って思います)

 

バテレン追放令

そして、1587年7月24日。

豊臣秀吉はついに「バテレン追放令」を発布しました。

 

秀吉は基本的にはキリスト教に寛容だったのです。

信仰は個人の自由。

好きな神様を信じていいですよ、と言う考えでした。

 

秀吉豊臣関白8

 

だけど…キリスト教の人たちが神社やお寺を破壊するとか、日本の宗教を尊重しないとか、バテレンのバックには軍隊がいる事をちらつかせたり、人身売買の温床になっているなど…

こいつら、一体何をするために日本に来たんだ?という気持ちになります。

 

「個人的にキリストを信じるのはいいよ、でもねぇ…布教のプロフェッショナルが来て、人の心を弄んで変なこと企むのはやめて欲しいんだよな…」

と思う秀吉。

 

もちろん、全てのバテレンが悪いワケじゃないけど素人じゃ見分けが付かないんです。

 

悪いバテレンが黒いシャツ着て、良いバテレンが白いシャツでも着てれば「黒い奴らには気を付けましょうね」と言えるんですが、そんなのあり得ない。

だったら、バテレンやってる奴はみんな出て行ってくれ!というワケです。

 

でも、これは無暗にキリスト教を弾圧したのではありません。

プロの宣教師だけを制限したのであり、個人的な信仰は許されていました。

 

朱印船貿易とは相手国いつから?3

 

布教に見せかけて、侵略しようってのは詐欺と一緒です。

いや、それ以上に人間と神様を冒涜しています。

嫌な気分になるから、そんな事やっちゃいけません。

 

まとめ

戦国時代に現れたキリスト教宣教師、バテレン。

バテレンの存在は日本にキリスト教と南蛮貿易をもたらしました。

しかし、その活動の裏にはえげつない下心が隠されている。

真面目に布教してくれればウェルカムだったのですが、次第に日本の社会とギクシャクしはじめて「バテレン追放令」という憂き目を見ます。

 

 

※好きな武将や気になる戦がありましたら「コメント欄」にお寄せください。

 

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