稲葉山城を乗っ取る

竹中半兵衛黒田官兵衛と並ぶ、秀吉に仕えた超絶軍師。

見た目はナヨっとして、頼りない感じですが性格はかなり男っぽいです。

 

「家の外に出る時は、いつでも敵に狙われていると思え」

と言ってるぐらいですから、ぜんぜんチャラチャラしてません。

刀を外す時は、自分ですぐに取れる場所に置くように意識しています。

(いやぁ、戦国時代って恐ろしい世界ですね)

 

半兵衛は最初、美濃(岐阜県)の斉藤氏に所属していました。

半兵衛の時代は斉藤龍興(道三の孫)でしたね。

 

ただ、この龍興ってのが余りにも自己中で、だらしないんで(勇猛なんですが…)

半兵衛としては「コイツ大丈夫かよ?」って心配してました。

 

そしたら、やっぱり来ちゃいましたよ、、、クーデターが。

斉藤家の重臣3人(安藤、氏家、不破)が謀反を計画している。

 

ついに、斎藤龍興に愛想を尽かしました。

(当然かも?)

 

でも半兵衛としては、別に主人に取って代わりたいんじゃないので反乱を阻止しに行きます。

 

計画を察知した半兵衛は、稲葉山城を修理しているフリをして作業員風の兵士200人を城に配置。

 

そして、どでかい材木を城門の上に仕込んでおいて…さっきの3人が通過するタイミングで!ズドーン落とす。

 

ズドーン → 死にました…。

 

これで一応、反乱計画は食い止めたんですが…「めでたし、めでたし」じゃないんです。

 

そもそも、主君龍興がしっかりしていないから家臣が付いて来ないワケで、こっちの方をしっかり対策しなきゃいけないんです。

 

龍興が、話して分かるヤツならとっくにやってますよ。

でも、そんなので言う事を聞くタマじゃない。

 

そこで、ショック療法を与える事にします。

言ってワカラン奴は、身体で解からしてやろう…。

 

半兵衛は、稲葉山城のいる弟(要するに人質)の見舞いに行くフリをして、家臣10数人でお城にやって来ました。

(武器はコッソリ分からないように仕込んであります)

 

そして、夜中を待ち…武装した竹中軍団が斬って出ました。

稲葉山城はあっという間に占拠され、龍興は追い出される始末。

 

でも、稲葉山城はすぐに龍興に返してしまいます

主君がこれで、シャキッとしてくれればいいんですから。

 

ちなみに、半兵衛が稲葉山城を占拠している間に

織田信長から「稲葉山城をオレに渡したら、美濃国を半分あげるよ」

という相談を持ち掛けられましたが、それも断っています。

そういう、つもりじゃ無いんで。

(でも一瞬、迷ったそうですが…)

 

ただ、これだけ大胆なことをしてしまうと、斉藤家にも居ずらいですよね?

「また、何か企んでいるんじゃないか」と疑われるかも知れないし…。

 

そこで、半兵衛はひっそり隠居してしまいます。

 

 

秀吉に仕える

この半兵衛の引退劇に喜んだのが、秀吉です。

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「なんだと?あの半兵衛がフリーになったのか?こりゃ、ぜったいウチに来てほしい!」

 

と言うワケで、半兵衛の所へお願いに行きました。

 

「半兵衛さん、どうか私と一緒に働いて下さい」

「いや、ムリです。もう辞めちゃいましたから」

「私、あなたの大ファンなんです!どうか一つ、どうか一つ…」

「申し訳ないですけど、帰ってください」

 

こんなやり取りを何度も繰り返して、ついに半兵衛は承諾します。

 

秀吉の元にやって来た半兵衛は、浅井家との対戦、長篠の戦などで秀吉に勝利をもたらします。

三木城の飢え殺し作戦も、半兵衛の策略だと言います。

いやぁ~、なんつーか、この人、、戦の鬼ですね。

 

 

勘兵衛と半兵衛

半兵衛は仕事に対して非常に厳しいっていうか、プロ意識の高い武将です。

そんなエピソードを2つほど紹介します。

 

ある日、半兵衛が息子の重門に戦の勉強を教えていた時の事。

講義中に息子(重門)が、ちょっと部屋の外に出ようとしたんです。

すると半兵衛は「コラ、おまえどこにいくんだ?」

重門「おトイレに行ってきます」

半兵衛「バカモン!戦の最中にトイレに行くヤツがいるかっ?それと一緒だぞ!」

 

たかだか戦の勉強だと思っていては、何度聞いても身に付きません。

子供には少々厳しいかも知れませんが、武将とはそういう者です。

戦の世界は命賭けなんです。

 

 

さて、今度は黒田官兵衛との絡みです。

半兵衛は秀吉にとっては必要不可欠な存在だったのですが、その割にはもらってる所領が少ない。

というのは、半兵衛に力を与えて万一、裏切られたらこっちの命があぶないぞ…と考えたからです。

実はそれって、黒田官兵衛にも言える事でした。

 

で、ある日の事…。

官兵衛が秀吉との契約書を見せて、半兵衛にこう愚痴りました。

 

「半兵衛さん、、ほら、ここに書いてあるでしょ?

本当はオレ、もっと領地をもらっていい筈なんだけど 秀吉さん、約束守ってくれないんだよね…」

すると、半兵衛は契約書をびりびりに破いて火の中にブン投げてしまった!

男はこんな紙っぺら引っ張り出して、ギャーギャー騒ぐもんじゃ無い!志が低いぞ」とやった。

 

うーむ、確かに。

半兵衛さん、あんたって人は…男の中の男だよ。

 

 

最期の半兵衛

1579年、三木城を攻略中に半兵衛は病気をこじらせます(肺炎?)。

陣中にいた半兵衛は秀吉の勧告により、京都で治療に専念することにしました。

 

しかし、まぁ「こりゃ、無理だ。治らないぞ」

と判断した半兵衛は、再び三木城に戻って来ます。

 

そして「陣中で死ぬのが武将の本望

とし、最期の戦に命を賭していくのでした。

 

半兵衛は死の間際、秀吉にこう言い残しました。

「信長様は頭も良いし、器も大きいですが気性の荒さだけは救いようがないです。

そこは上手くやり過ごしてくださいね、秀吉さん…」

 

享年36歳

余りにも早すぎました。 

 

 

 

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