豊臣秀吉は、織田信長の忠実な家臣でありました。

しかし…なんでも、かんでも信長の「言いなり」では無かったんですね。

 

表面上は、角の立たないように取り繕っていましたが、心の中ではときどき「あちゃー」と思っていた様子。

信長が生きている間は、そんなこと口に出さなかったのですが…死んでしまえば怒られる事もないですから、ボチボチ本音も呟くようになりました。

 

そこで、今回は「秀吉は信長のことをどう見ていたか?」について、エピソードを通して考えてみましょう。

武田皆殺し?そりゃないぜ!

1582年、織田信長は武田氏を滅ぼし、甲州を平定します。

 

ところでこの時、秀吉は毛利と戦っていたので、信長のそばにはいません。

そこで、後になって甲州平定の様子を仲間から聞きました。

 

すると、秀吉は深くため息をつきます。

 

「あー、やっぱりやっちゃったか・・・

それにしても、皆殺しは行き過ぎだよなぁ。

オレが側にいたら信長様を上手く言いくるめて、武田は降参させて手下に置いたのに…

これじゃ、ぺんぺん草も生えやしない」

 

秀吉の考えでは、武田は生かしたままで関東の抑えに使った方が良い…と、思っていました。

上手に降参させて気持ちよく付き合えば、他の大名も「いざとなったら」武田にならって降参しやすい、、ってもの。

 

それが、コテンパンのペシャンコにしてしまったら、敵対する勢力は死ぬ気で反撃してくる。

 

「織田に降参しても良いことないから、最期まで戦い抜くぞ」って。

全国制覇したいのに、これじゃ返って話がややこしくなる…

 

ここが秀吉と信長の大きな違い。

 

信長は、刃向かうヤツをみんな叩き潰します。

しかし、秀吉は刃向かうヤツと友達になる。

 

敵と友達になると、次の敵も「秀吉なら降参しても良いか…」ってなりますから。

 

秀吉は信長を慕い、憧れていました。

でも、100満点の立派な武将だとは思っていません。

 

じゃあ、どんな風に思っていたか…

 

「信長様は本当に勇猛で、頭も良くって、カッコいい。

それは、間違いない。

でも、心が狭いんだよね…

だから、周りの人間をみんな敵にしちゃう。

そこは、ダメなところだと思う」

 

 

秀吉みたいに信長のことを心から憧れていれば、それも多少は許せます。

でも…みんながみんな、そうじゃない。

<スポンサーリンク>

 

中には、カチンときて、腹に抱えて、許容量が満タンになって…バーンと爆発しちゃう人もいました。

例のあの人…

<スポンサーリンク>

 

光秀の反逆について

明智光秀本能寺の変で信長を襲った原因は、さまざまに議論されています。

光秀の怨恨説とか、秀吉黒幕説とか、朝廷が絡んでいるんじゃないか?とか。

 

しかし、コトの真相は光秀本人しか知りません…

また、これからもず~っと分からないでしょう。

 

ただ秀吉は、信長や光秀に関してこんな事を言っています。

 

信長様は、虎とか狼みたいな男で、人知を超えた恐ろしさがある。

そして、その恐ろしさは敵将だけでなく、オレ達みたいな仲間にも向けられる。

もう、怖いのなんのって…

で、その恐怖を免れるためには、どうするかって?

とりあえず、話の通じるタマじゃないよね。

あの人に睨まれたら、どうしようもなんだよ。

だから、信長様の恐怖に押し潰されそうになったら…殺すしかない。

あの日の光秀のように」

 

本能寺の変は誰が画策したとか、光秀が何を考えていたかは、今となっては知る由もありません。

 

しかし、信長はまわりの人間を端から敵にして…

それを殺気で封圧し…

どこが爆発してもおかしくない状況で…

光秀が挙兵した。

 

「光秀が本能寺に突撃したのは、大事件ではあるけど…なんとなく分かる気がする。

それに、本能寺の変は光秀がやったが、他の人間がクーデターを起こすことも十分ありえる」

 

秀吉は、そんな風に考えていた様子。

 

と言うことは、もしかしたら秀吉自身も、一発ぶちかますつもりでいたのか?

 

…いや、それは無いでしょうね。

秀吉は、信長の猛獣のような獰猛さに憧れていましたから。

 

獰猛って言うか、凶暴なほどの真っ直ぐさが好きでした。

崇拝と言っていいほど。

 

ちなみに本能寺の変の後、織田系の諸将たちは光秀のことを取り立てて話題にしなかったそうです。

おそらく、秀吉と同じように「そのうち誰か暴発するぞ~」と、予感していたから。

 

ビックリはしましたが「やっぱりね」って、感じだったらしい。

 

「豊臣秀吉の性格」を知る逸話⑥【戦わずして勝つ必殺技とは?】

「豊臣秀吉の性格」を知る逸話④【どん底の金ヶ崎で見た夢とは?】

 

<スポンサーリンク>