榊原康政【徳川四天王】エピソード&簡単説明!「口減らずの小平太」

榊原康政(やすまさ)とは、徳川四天王の一人で、大名級の実力を持つ名将。

康政ほどの武将になると、度々テレビドラマに出演していますね。

だから、歴史マニアでなくともその名に聞き覚えがある人も多いんじゃないでしょうか?(今年は「おんな城主直虎」でした)

ただ、そこまで登り詰めるにはそれなりの苦労しています。

とりあえず、康政は下級武士の次男で、お金もあまり持っていなそうでしたし…。

しかし、武将としての天分は見るも明らかで、それを家康が発見したのです。

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徳川四天王の康政

徳川四天王とは、家康の天下取りに大貢献した4人の武将のこと。

榊原康政はその中の一人。

 

ここまで出世するともう普通の家臣とは扱いが違って、大きな所領を与えられ、大名として自立しています。

ちなみに榊原康政は、館林藩10万石の藩主。

(館林藩→群馬県館林市)

 

本当は家康に「もっとたくさん所領をあげようか?」と言われたのですが・・・

康政は「館林は江戸に近いですから、このままでOKです」と断りました。

 

さて、徳川四天王と言えば他に酒井忠次、本田忠勝、井伊直正がいます。

この4人はけっこう仲良し。

互いに競いつつも、貴重な意見も言ってくれる間柄でした。

正に戦友。

 

一時は康政井伊直正の事が嫌いになって、ブーブー文句を言っていたんです。

(直正ばかりが家康に気に入らていた…)

そしたら、酒井忠次にガツンと注意されて…気持ちを入れ替えたら…かえって、親友になってしまいました。(性格は素直)

 

本田忠勝とは武勲を競ったライバル同士。

互いに切磋琢磨して、一目置く間柄。

忠勝と康政は同じ年という事もあって、話の合う友人だったそうです。

 

 

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毒舌の侍

榊原康政は、勇猛で腕の立つ武将なんですが、おまけに口も立つ?

 

口が立つっていうか、冗談がキツイ。

家康からは「口減らずの小平太(→康政)」と言われていました。

 

でも、それはただ口が悪いだけでなく、戦でその口激力?を武器として活用しているのが、康政のいいところ。

 

三方ケ原の戦いでは、武田軍を野次って挑発したり…小牧長久手の戦いでは、豊臣軍に「サル」とか「秀吉は馬の骨」とか「卑しい裏切り者」みたいな事を書いたプラカードを見せて、秀吉をわざと怒らせたり…いろいろやってます。

相手を怒らせたり、挑発したりして戦を優位に進めるための作戦でした。

 

で、面白いのはその挑発作戦が、時々失敗してると言うこと。

失敗して家康に怒られたり、自分が殺されそうになったり、見破られて恥をかいたりしています。

それはそれで、人間臭くていい。

 

ただ、この口激作戦はやり過ぎて味方からもヒンシュクを買ってるくらいですから、康政は元々そういう性格なのかも知れません。

調子に乗って暴走しちゃうタイプ。

 

能力的には文武両道のエリートなんですが…。

 

 

 

ボロい甲冑の友情

 

康政の家は元々酒井家の家臣だったのですが…あまり身分は高くなかった。

だけど康政の活発でシャキッとした働きぶりが家康の目に留まり、スカウトされます。

「康政!オレの所で働けよ」と。

 

さて、そんな康政がいよいよ、家康に従える日が近づく…。

 

すると康政の幼馴染の友達、神谷金七がこう言いました。

「…おまえ、家康さんのところに行くなら甲冑ぐらいもってんだろ?」

しかし康政は

「いやぁ、それが…オレ甲冑もって無いんだ、買う金もないしさ」

 

そこで金七は「それじゃ困るだろう」と言う事で、康政に甲冑をプレゼントしてくれました。

ただ、それは中古でちょっと擦り切れた様なボロイ甲冑…。

 

でも、それは二人にとっては何よりもの友情の証でした。

康政は金七がくれた、ボロ甲冑をありがたく受け取ります。

 

そして、康政に初陣の日がやって来ます。(三河一向一揆)

 

もちろん、あの甲冑を身に着けての出陣!

それで康政は…見事に初武功を立てて帰って来ます。

(よっしゃ、よくやった!)

 

それ以来、康政は金七からもらった甲冑を自分のラッキーアイテムだと信じて、いつまでも手放さなかったと言います。

 

 

 

本当の猛者

 

徳川家康の長男で松平信康という武将がいました。

 

で、この信康。

勇猛っていえば勇猛なんですけど…時々、粗暴な振る舞いをする事がありました。

そこで、目に余るような時には康政が注意をするんですが、イマイチ信康が言う事を聞いてくれない。

 

そんなある日、やはり…信康は康政に叱られます。

すると今度は信康の方が逆ギレして…康政に弓矢をぶち込もうとしている!

 

しかし、狙われた康政は涼しい顔。

ぜんぜん動じない。

「だから何?そんな事より自分の行いを正せよ」って感じ。

それがかえって怖い。

 

これを見た信康は、プロの武将の恐ろしさを知ります。

弓を打っても当たる気がしない。

「ダメだ…オレ、この人には敵わない、負けた…」

 

そして、信康は弓を弾くよりも康政のアドバイスに従う事にしました。

(よしよし、素直でよろしい)

 

真の猛者は戦わずして強い。

こんなのが本気で襲ってきたら…絶対イヤですね。

だから、四天王やってたんでしょうけど。

 

※ちなみに、康政の兄さん(清政)は信康の傅役をやっていました。

まとめ

口八丁、手八丁の榊原康政は戦場の風雲児。

時々失敗する事もあるけれど、武功の数は折り紙つきです。

人情味ある素顔と、武闘派武将の怖さを合わせ持つ兵。

おんな城主直虎の配役では、尾美としのりさんが演じていますね。

 

 

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