今回は太田道灌(どうかん)の紹介です。
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太田道灌ってどんな人?
太田道灌とは戦国時代の武将です。
戦国時代って言ったって信長とか家康よりもっと古い世代。
確か、北条早雲と同じ生まれ年だと思いました。
(相当古いですね)
それで、この道灌の目立った功績と言えば…「江戸城」を造ったこと!
(と言っても、今は皇居になっていて立派な石垣や綺麗なお庭のあの江戸城は、家康が後でリフォームしたものですけど…)
あと、主君に裏切られて暗殺されたこと!?
戦も強くて頭もいいのにモッタイナイ…。(←ハンパない強さでした)
でも、それも仕方ないかな?
性格に癖のある人でしたから。
今回はそんな太田道灌の紹介です。
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道灌は上杉の家臣
道灌のいた頃の関東は二つの上杉家が幅を効かしていました。
一つは強い上杉、山内上杉家。
二つ目は弱い上杉、扇谷(おおぎがやつ)上杉家。
(道灌は弱い方の上杉、扇谷上杉の家臣でした)
そして、強い方の山内上杉は鎌倉公方(幕府の関東出先機関)と仲が悪い。
殺人事件が起こるほどに。
放っておけばそのうち戦争になるかも知れない。
扇谷上杉としては変なとばっちりや、巻きぞいなんか食らいたくない。
そこで戦乱に備えて、防戦の要所にお城を造ることにします。
それが、道灌が造った江戸城だったのです。
普通は、江戸城=徳川みたイメージがありますが
元祖江戸城は太田さんが造った上杉家のお城っだったんですね。
長尾景春の乱
江戸城を築城してから暫くすると、今度は山内上杉家が内輪もめをはじめます。
跡継ぎ問題でトラブルが発生したのです。
長尾景春の乱です(1476年)。
そして、分裂状態になった山内上杉は
敵だったはずの鎌倉公方(このころは古河公方に変身してました)を巻き込んで大バトルが始じまります。
景春の反乱の勢いは凄まじく、とても山内上杉家だけでは太刀打ちできない。
そこで扇谷上杉の太田道灌に加勢を頼みました。
すると、もう、めっちゃ強いんです道灌!
モンスター級の破壊力。
連戦連勝、破竹の勢い。
無敵の道灌は相模(神奈川)~武蔵(東京、埼玉)~下総(千葉北部)をあっという間に平定してしまいました。
景春なんぞ、敵じゃない。
道灌は勇猛であるのと同時に軍事マニアだったので最新の戦法を知っていたそうです。
危険な最強武将
内輪もめと言えども、山内上杉家はヘルプを頼んだ道灌にコテンパンにやられてしまったので、パワーダウンしてしまいます。
結果的に扇谷上杉よりも弱くなってしまった。
ま、そのおかげで内乱は収まったのですが、それと同時に関東には「太田道灌」という恐ろしい男がいるという事が判明します。
そして、道灌は昔から我が強くて、戦の手柄を鼻にかける所がありました。
これを見た主家の山内上杉は「この男は危険過ぎる」と判断します。
今回の件は味方として戦ってくれたけれど、もし、これが敵に回すような事になったら、とんでもない事になるぞ!
そこで、山内上杉は扇谷上杉と相談します。
「あんたの所のあの男(道灌)を何とかしないと、ヤバいぞ。もし刃向かってきたら、俺たちみんな木っ端微塵だ」と。
それは扇谷上杉も感じていたところでした。
無念な最期
そして、1486年7月26日の事でした。
道灌は扇谷上杉の糟屋館(神奈川県伊勢原市)という館に招待されます。
糟屋館についた道灌はお風呂を勧められました。
旅の疲れを流しておいで、という事で。
そして、お風呂が終わって出ようとしたところに、扇谷上杉の配下のヒットマンが襲いかかり道灌にバサーっと斬りつけた!
道灌は臨終の際に「当方滅亡」(俺がいなけりゃ上杉はおしまいよ)
と叫んだそうです。
(まぁ、上杉からすれば「アンタがいる方がよっぽど危険です」と言いたいところでしょうね)
武将にとって風呂場やトイレは要注意ゾーン。
暗殺場所に時々使われます。
無防備になる所ですからね。
それくらいの事は道灌だって十分承知しているはずなんですが、この時ばかりは少し油断してしまったようです。
道灌が生きていたなら
ところで、この暗殺がもし失敗していたら歴史の流れは大きく変わっていたかも知れません。
(十分あり得ます)
幕府の権力が落ちてきたこのタイミングで関東の地をガッチリ掌握できる人がいたら、北条よりも早く巨大勢力を築くことが出来たでしょう。
そして、上杉の領地をガッツリ頂いて、さらに、古河公方を担ぎ上げるかぶっ潰す等をやって、おまけに、今川を飲み込んで、、、
な~ちゃって、妄想の世界…。
ちなみに、扇谷上杉は道灌がいなくなった後パワーダウンしちゃいまして、山内上杉に攻め込まれてました。
なんだかなぁ~。
まとめ
扇谷上杉家の家臣太田道灌。
道灌はライバルである大名家、山内上杉家からの防衛の要所として江戸城を築きました。
しかし、山内上杉家に分裂騒動が勃発すると救援を要請されます。
そして、道灌は助っ人武将として活躍しますが
あまりにも強すぎて、身内からも警戒されました。
その挙句、暗殺の憂き目を見ます。
文武両道で優秀な武将でしたので、モッタイナイ最期でした。
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