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油売りは道三の父親
昔、僕らが聞いた道三エピソードと言うと…お金の穴(五円玉みたいな…)に油を通して注ぎ「お金に油が付いたらお代はいりませんよ」とパフォーマンスしながら商売する姿を思い浮かべます。
子供の頃は「すっげーな道三!」と感動したもんですが、今どきはそんなの通用しませんね。
インターネットがありますから、すぐにウソだとバレちゃいます…。
じゃあ油売りの話はどこから来たのか?
油を売っていたのは、道三のお父さん「西村新左衛門」だそうです。
でもなぁ、油をお金の穴に通すってホントに出来るのかなぁ?
ま、それは置いといて…、新左衛門の話。
新左衛門は若いころお坊さんをしていてたのですが、友達が先に出世してしまったので坊さんやめて一般人のに戻ります。
そしてその後、油屋の娘さんと結婚。
新左衛門は商才があって油屋さんの発展に貢献します。
(さっきのパフォーマンス販売は怪しい所ですが…)
でも、ある日から武士に目覚めてしまい…武芸の修練(刀とか鉄砲とか)のに打ち込み始めました。
※道三エピソードでは油売りパフォーマンスを見た人に「その腕を武芸に生かしてみては…」言われたのを切っ掛けとしています。
そして機を見て、とあるコネを使い武家の家臣に入れてもらいました。
(コネ → 自分より先に出世した、かつての坊さん友達)
こうして、新左衛門は美濃国を支配する大名土岐氏のなかに潜り込んでいきます。
二代かけての下剋上
土岐氏の武将になった新左衛門はメキメキ頭角をあらわし、土岐氏の当主の弟(土岐頼芸)に可愛がってもらいます。
弟って所がいいですね (・∀・)!
いきなりトップに繋がらないところが、頑張ってる感じがします。
そして、新左衛門としては是非とも下剋上したいんで次に何をするかって言うと…家督争いに火を着けるんです。
新左衛門は土岐氏の兄貴の方を引きずり降ろして、弟の頼芸を上に乗っけたい。
そして、13年に及ぶ家督争いを経て
何とか頼芸(弟)が頼武(兄)を追放します。
ここまでが、道三の父(新左衛門)の功績。
昔の、道三ストーリーの前半ぐらいまでですね。
新左衛門さん、ご苦労様でした \(^_^)/
後は、息子の道三が引き継ぎますよ 。
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道三の登場
ライバルを蹴落とす
さて、新左衛門(父)が死んで道三(息子)が登場します。
登場したって言っても、既に道三は土岐氏の家臣として働いていますね。
ここでは、新左衛門から道三に代替わりしたと言う事をもって物語の主人公として出場してもらいます。
新左衛門の頑張ってくれたので、道三の家系は土岐頼芸の家臣の中で重要なポジションを占めることが出来ました。
それを道三が引き継いだワケです。
新左衛門が土岐頼武を追い出した後、道三の世代になると新たなミッションが生まれます。
それは道三のライバル家臣の長井長政の追放。
家臣仲間を追い出して、権力を広げ様とする企みです。
(長井長弘のお陰で土岐家に入れたんですが、恐ろしいヤツですね)
で、どうやって追放したか??
それは、、長弘を裏切り者呼ばわりしたんです。
敵方(頼武)と裏でこっそり繋がっている裏切り者だっ!
だからコイツは許して置けないっていう理由で、バトルを仕掛けます。
そして、毒殺だか暗殺だかよくわかんないんですが、長弘を亡き者にします。
これでライバルはいなくなり、次は大将を食いに行きます。
そして、美濃国を奪う
標的は土岐頼芸。
(この人のおかげで出世できたのに、、恐ろしいヤツですね。さすが梟雄)
どうやって??
それは、道三が土岐頼芸の弟を毒殺しちゃったんです。
すると…道三と頼芸の中が悪くなり、対立しますよね?
(よく死刑にされなかったなぁ)
しかしもう、この時代になると当主の頼芸よりも道三の方が力が強くなってしまい頼芸は道三に押し切られるように、国外追放。
でも頼芸だって、負けてはいませんよ。
尾張の織田氏を頼って、復活を図ります。
(織田氏→信長の父さん、信秀)
すると道三は…織田と和睦してしまう!
後ろ盾を失った土岐頼芸は力なく敗退。
ああ、無念。
これにて、道三の国盗りプロジェクトは完了。
見事、道三は美濃国の守護の座に就きました。
その後の歴史は、皆さんご存知の通り。
濃姫を信長に嫁がせて、義龍に家督を譲って、長良川で戦って敗れる…と言ういつものパターンです。
ちなみに、長良川の戦い(1556年)で討ち取られた道三の首は義龍の家臣団が丁寧に葬ってくれたそうです。
まとめ
巷に聞く「道三ストーリー」は実は親子2代に渡る物語でした。
お坊さん→油商人→武将デビュー→ライバルを蹴散らし→土岐氏を追放→国盗り成功!
道三一人の功績じゃないですけど、ここまで駆け上がれる道三ってやっぱ、タダ者じゃないですね。
特に、お父さんの新左衛門の活躍が見逃せません。
息子の道三以上の野心家です。