小姓のお仕事を、超簡単に説明しますね。
他に近習、茶坊主、右筆などについてもお送りします。
なんとな~く分かっていると思いますが、あらためて思い出してスッキリしてください。
殿様に仕える側近たちの仕事。
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小姓とは?
小姓とは、主君の使いっ走りをする少年武士のこと。
主君の身の回りの雑用をするのが仕事です。
履物を用意したり、カバンを持ったり、食事の支度を指示したり、掃除をしたり…
話し相手になったり、下の世話をしたり、肩を揉んだり等、結構忙しい。
戦の時は主君の護衛をしたり、自分の命を犠牲にして盾になったりもします。
少年と言えども、武士ですからね…もの凄い仕事意識が高い。
(ヘラヘラしてたらクビになるか、周りの人にガツンと怒られます)
小姓を頑張っていると、武将としても取り立ててもらえるし、さらには重臣への昇格もあるかも?
例えば、前田利家や森蘭丸は信長の小姓でしたね。
秀吉の小姓は石田三成、大谷吉継、加藤清正…など。
家康の小姓は井伊直政、鳥居元忠、本多忠勝…など
主君としても、小姓を大事にしてやれば将来は信頼のできる家臣が誕生するかも知れないので、温かい目で見守っていた事でしょう。
人材育成が大事なのは、今も昔も変わりません。
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近習(きんじゅう)とは?
主君の身の回りの世話をするのは、小姓だけではありません。
他にも、いろいろあります。
「近習」と呼ばれる人たちも、その一つ。
近習は主君の近くにいて、ボディーガードをするのが仕事です。
敵から主君の身を守り、時には盾になり命を捧げる。
だから、腕っぷしも強くないとダメですね。
近習は、相当信用されてないと採用してもらえません。
だって、近習が裏切ったらあっという間に、お殿様はあの世行きですからね。
寝室の近くにも近習が待機して、昼も夜も24時間体制で主君を守ります。
ご苦労様です…
茶坊主
茶坊主も側近の一つです。
戦国武将は茶の湯を嗜み、心の慰めとしていました。
そんなお茶関係の側近を茶坊主と言います。
茶坊主は茶室の準備やウェイターみたいな事をやったり…
茶室に招いたお客さんの接待やご案内(マナーやしきたりを教える等)をしていました。
お客さんを招いてお茶を楽しむと言うのは、殺伐とした日々を過ごす武将にとっては心のオアシスです。
そんな大切な時間を楽しみにしても、ヘンな茶坊主がいたら全てが台無しです。
戦や政治とは直接関係ないですが、これはこれで大事な役割なのです。
茶坊主は刀を差していないし、頭を剃っていて侍っぽくないですが、大概は武家の家柄の人です。
あと、茶室ではプライベートな話とか業界の裏情報なんかも耳に入るので、何でもペラペラ喋るヤツは向いていません。
右筆
もう一つオマケに「右筆」も紹介します。
右筆とは主君の代わりに、文章や手紙を書いたりする人です。
右筆も、ちゃんと信用できる人にしか任せられませんね。
君主の側について、極秘文章の作成に携わったりするわけですから。
口の軽いヤツだったら、すぐさま秘密が漏れてしまいます。
豊臣政権下で五奉行を務めた石田三成、益田長盛、長塚正家は右筆衆上がりの武将です。
秀吉は字の読み書きが苦手だったので、彼らには散々お世話になった事でしょう。