スポンサーリンク
伯耆国ってどこ?
伯耆国(ほうきのくに)とは鳥取県の西半分を指す地域の事。
鳥取と言うと「鳥取砂丘」が有名ですが、あれは同じ鳥取でも因幡国(いなばのくに)の方。
伯耆で有名なのは漁港で知られる「境港市」です。
境港ではアジとか、イカとか、サバとか、カニなどは全国屈指の陸揚げ量を誇ります。
特に紅ズワイガニは全国随一で、日本の紅ズワイガニの70%ぐらいは境港で陸揚げされます。
「紅ズワイガニ」ってところがいいじゃないですか!
グルメ番組で芸能人が美味そうにズワイガニを食う映像をよく目にしますが、あれは「本ズワイガニ」の方。
あんなものは、セレブ様が食べるカニです。
一方、紅ズワイガニはの方は缶詰とか、カニクリームコロッケとか、カニサラダで活躍しています。
こちらの方が、一般的によく口にしてますよね?
紅ズワイガニこそが庶民の味方。
紅ズワイ万歳!
そして、紅ズワイガニ=境港ってなワケです。
(境港、アリガトウ…)
もし、ご家庭やファミレス等でカニ系の食事をしたときは、伯耆国の境港に思いを馳せてみてください。
ただ、紅ズワイのウンチクを垂れるのはやめて下さいね。
(誰も聞いていませんから…)
あと、境港市には「水木しげるロード」があります。(ゲゲゲの鬼太郎…)
街のあちこちに、妖怪のオブジェが多数展示してあるんです。
水木しげるさんは境港市出身なので、伯耆国の人。
さて、もう一人伯耆国の有名人について。
伯耆国の有名人って何人もいますが、とりあえず誰でも知っていそうな人と言えば…イモトアヤコですね。(珍獣ハンター)
イモトさんは鳥取県伯耆町出身。
高校も鳥取県米子西高なので、バリバリの伯耆っ子。
ご本人が伯耆を意識しているかは分かりませんが…
スポンサーリンク
伯耆国の歴史
伯耆国の隣は出雲国なので、古い時代から出雲の影響を受けています。
出雲と言えば出雲大社。
出雲大社といえば大国主命(おおくにぬしのみとこ)であります。
大国主命は兄ちゃん神様の彼女を奪い、恨みをかって一度殺されました。
(後に復活しますが)
それは、兄ちゃんがでっかい岩に火を付けて「イノシシがそっちに行ったから捕まえろー」
と言い、大国主命がアタックしたら岩に轢かれて死んだと言う話。
それが、伯耆国の手間の山(鳥取県南部町)と言う場所でした。
(ちょっと、話が古すぎる?)
出雲国は大国主命が大和朝廷にに国譲りしてから新時代を迎え、伯耆国のもそれに倣います。
それ以降は、大和系の貴族とか役人が伯耆に入り込んで来ました。
しかし、鎌倉時代に入ると武士の力が強くなって北条の勢力が幅を利かせます。
そして、室町時代では山名氏が強いですね、伯耆国では。
さらに、戦国時代に突入しますと尼子氏の勢力が及び、後に毛利氏がかっさらっていきます。
ところが、毛利は関ヶ原の戦い以降山口県の方に封じ込められる…。
江戸時代では、伯耆国と因幡国をひっくるめて「鳥取藩」とし、後に明治維新を迎えます。
明治維新の時は、当時の伯耆国藩主は徳川慶喜の兄さん、池田 慶徳でありました。
しかし、戊辰戦争や鳥羽伏見の戦いでは官軍につきます。
(難しい決断だったと思いますよ)
廃藩置県後は鳥取藩改め「鳥取県」として再スタートしました。
幕末時の鳥取藩は、お金が無くピーピーしていたので「廃藩置県をやるよ」
と聞いた時は、ちょっと嬉しかったそうです。