今日は、南蛮貿易の輸入品を紹介します。
南蛮貿易とは、戦国時代に始まった南蛮人やアジア人との貿易。
南蛮貿易の輸入品をみると、当時の世相がな~んとなく分かりますね。
それじゃ、始めます。
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南蛮貿易の輸入品と相手国
南蛮貿易の主な輸入品は、火薬。
当時の日本は戦国時代ですから、火薬が沢山欲しいんですけど…国内じゃ少ししか作れないので輸入に頼ります。
また、貿易相手国によっても、それぞれ交易品が違います。
では、見てみましょう…
ヨーロッパ
- 火薬 (戦国時代のため、鉄砲や大砲をぶっ放すために、大量に使用。一番の輸入品)
- 鉄砲、大砲 (戦で使います。鉄砲は日本でもコピー品を製作していました)
- 毛織物 (信長のマントも毛織物。日本には羊がいなかったので高級品)
- ガラス製品 (メガネ、コップ、鏡など)
中国
- 生糸、絹製品 (中国からの輸入品は、何といってもシルク)
- 硝石 (火薬の材料になります)
東南アジア
- 鮫・エイの皮 (刀や槍の握る所に使用。滑り止めとして)
- 香辛料・香木 (ウコン、沈香など。東南アジアの主な輸入品)
この他に、細かいものだと唐辛子、ワイン、タバコ、地球儀、ミイラ(?)などなど。
こういったものが、庶民の生活には段々と浸透していくんですね。
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南蛮貿易の輸出品
南蛮貿易の日本からの輸出品は、主に銀です。
日本の銀を火薬や絹製品と交換するんですが…
当時の日本は、石見銀山でガバガバ銀が採れたので、貿易の収支はめっちゃ黒字。
その次に、挙がるものとして硫黄と人間があります。
硫黄は、非常にいいですね。
火山国ですから、チョット掘ればサクサク手に入ります。
バンバン輸出しましょう。
人間の輸出は、すごくイヤですね。
生身の人間を奴隷として販売したり、火薬と交換等してました。
敵地や国外で誘拐した人を鎖でつないで、物として人を売る。
しかもその数、一説によると50万人とも言われています?
さすがに50万人は多すぎる計算だと思いますが…この事態にブチ切れた豊臣秀吉は、南蛮人に日本人の売買を禁止し、海外に売られた日本人を連れ戻すように命じます。
その他に、日本刀や伝統工芸品、海産物などが輸出されました。
(銀や硫黄ほど重要ではありませんでしたが)
まとめ
南蛮貿易の輸入品 → 火薬、鉄砲、絹製品。
日本からの輸出品 → 銀、硫黄、人間。
いかにも、戦国時代って感じがしますね…