織田信長に担がれて、将軍の座についた足利義昭。

ところが、自分は裸の大様だと気づいてしまう…

そして、その事実を受け入れられず、必死に抵抗したのが「信長包囲網」なのでした。

信長の上洛と利用された将軍

三好三人衆や松永久秀に京都を占領され、行き場を失った足利義昭

早く京都にかえって幕府を再興したい…

 

しかし、三好勢力に対抗できるパワーが無いので、一時的に避難生活。

 

とりあず、京都の近くにいる六角氏の所で下宿させてもらいますが…

三好氏と裏で繋がってた!ちっくしょう。

 

次は、妹の旦那さんである若狭(福井県南部)の武田氏の所へ。

しかし、若狭では内乱続きでお邪魔するのが申し訳ない状況、こりゃ、ダメだ…

 

そして、越前(福井県)の朝倉氏の所で御厄介になります。

朝倉氏の所は居心地は良かったんですが、京都までは中々連れて行ってくれない。

(将軍を同伴して京都に行くと、絶対に三好や松永とケンカになる…あぁ、メンドクサ)

 

落ちぶれても、将軍に復帰したい義昭は次なる庇護者を求めます。

誰だ京都まで連れてってくれないかなぁ~。

 

すると、良い人がいましたよ!

尾張の織田信長です。

 

信長は、当時勢いに乗る戦国武将。

そして、京都方面への勢力拡大を目論んでいましたが、攻め込むきっかけがつかめない。

 

でも、義昭から上洛の要請を貰えたなら、申し分ない大義を得る事になる。

「イヤッホ―、最高にウェルカム!義昭様来て来て~」

 

そして義昭は、朝倉に仕えていた明智光秀のツテを使って信長の所へ引っ越して行きました。

 

「信長さん、私を京都まで連れてってください。室町幕府をちゃんと再建したいんです…」

「お任せください、京都には責任をもってお連れしますよ」

 

こうして、信長の上洛作戦が開始されます。

 

尾張から出撃した信長は、近江の六角氏を蹴散らすと、三好は逃げ出し、松永は服従。

ドミノ倒しのように京都へ到達してしまします。

 

そして義昭は15代将軍の座に就き、信長は上洛を果たすことが出来ました(1568年)。

めでたし、めでたし…。

 

 

信長包囲網の前夜

互いに協力し、無事京都に辿り着いた義昭信長

 

将軍の座に就いた義昭はゴキゲンです。

そして、信長にこう持ち掛けました。

 

「いや~信長さんのお陰で、将軍になれて感謝ですよ。

ところで、どうですか?副将軍とか管領にしてあげたいんですけど、やってみます?」

 

「ん~、でもオレそういうの興味ないんで結構です。

きびだんご貰って、喜んでるサルとかキジじゃ無いですから…」

 

態度のデカい義昭に対して、可愛くない信長…

京都の着いたばかりは仲良しだった二人ですが、互いに本性を剥き出すと亀裂が発生します。

 

 

包囲網開始

義昭は自分は将軍だから、信長より偉いと思っています(当然ですが…)。

でも、信長は義昭なんぞ、お神輿の飾りぐらいにしか思っていません(それも一理ある)。

 

こんな二人じゃ、上手く行くワケないですね。

将軍ヅラした義昭は、次第に信長の事が邪魔になってきます。

 

「私は室町幕府を再興させたいんだ…」

「幕府なんか、もう腐ってますから今さらいらないですよ」

 

かつては信長に世話になった義昭ですが、今度は信長の没落を願います。

そして、信長に隠れて各大名に「打倒信長」呼びかけました。

(上っ面は信長に従ってる様に見せながら…)

 

浅井、朝倉、一向宗、武田、松永久秀、三好、雑賀衆、延暦寺などなど。

 

信長は、まさに四面楚歌の袋叩き状態。

(義昭、なかなかヤルじゃん!?)

 

この時の信長は、めっちゃ苦しかったと思います。

姉川の戦い、比叡山焼き討ち、三方ヶ原の戦い、一向一揆、金ヶ崎の戦い

もう、ピンチと苦悩の連続でした。

 

信玄の死から…

ところが、作戦の途中で武田信玄が死んでくれた(病気)ので包囲網がだいぶ楽になります。

ボスキャラが自滅してくれたお陰で、緊張感がぐーんと和らいだのでした。

 

そして信長は、改めて将軍義昭に目を向けました。

「このヤロー、オレを散々悩ませやがって…ヤキ入れたろか」

 

義昭は、京都の二条城などに立てこもって織田軍に抵抗しましたが…勝てるワケ無い。

それが出来るなら自力で将軍になってますよ、って。

そして、京都から逃亡する義昭。

 

続いて浅井・朝倉連合

こちらは姉川の戦いでは勝利しましたが、依然として信長を苦しめて来ます。

やっぱ、根絶やしにしないとダメみたいですね。

 

で、信長は大軍で押しかけ朝倉を小谷城に戦い、浅井を小谷城の戦いで滅ぼします。

(共に1573年)

 

こうして、信長を窮地に追いやった恐怖の包囲網は崩れ去ったのでした。

 

勝利の歓喜に浸る信長は浅井・朝倉のガイコツで作った盃でお祝いをします。

ちなみにこれは、敵将の健闘を称えるのもで、変態趣味とはちょっと違うらしい…

 

 

復讐にもえる将軍義昭

京都を追われた将軍義昭は、近畿内を逃げさまよっていました。

しかし、信長の勢力がぐんぐん広がって来たのでもっと遠くまで…広島県の毛利氏の所へ逃げ込みます。

 

逃げた義昭には、信長から「帰っておいでよ~」

とのお誘いがありましたが…帰れるワケ無いですよね。

後で、何されるか分かったもんじゃない。

 

それに、京都に居なっくっても、一応将軍は将軍。

なんとなく権威は残っているし、将軍ならではの仕事(役職の任命など)も続けています。

 

義昭としても、もちろんこのままで終わるつもりはありません。

「信長め~今に見てろよ~」

ほとんど、死にぞこないですが執念の炎だけはメラメラ燃えている…

 

そして、落ちぶれた将軍は復活のチャンスを願い、第二の包囲網のプランを練るのでした。

(第二次へ続く)

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