たま~に耳にする「出奔」という言葉。
みなさん、だいたい分っていると思いますし、多分それでOKですよ、きっと。
でも、100%自身あるか…って言ったら、若干不安?
それじゃ、今から出奔について説明しますので「ああ、やっぱそうなのね」って、納得してください。
その他、浪人、没落などもアリ。
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出奔とは?
出奔(しゅっぽん)とは「家出」のこと。
家から急にいなくなってしまう、これが出奔です。
失踪と似ていますが、ちょっと違います。
失踪の方は全くの行方不明、探しても見つからない、生きてるのか死んでるのかもワカラナイ状態。
出奔の方も急にいなくなってしまうんですが、何か意味があって家や会社を飛び出して…どこかへ行っちゃった!そういう状況。
そこからいなくなって、どこかで次の人生を送っている…。
これが、出奔です。
出奔すると周りの人に心配かけて、大変迷惑なんですが大の大人でも時々をやるんですね。
例えば戦国大名で言うと…。
石川数正⇒秀吉にひきぬかれた?
前田利家⇒家臣仲間をぶった斬って居づらくなった?
藤堂高虎⇒出奔の常習犯です。
後藤又兵衛⇒主君の黒田長政がヘンなヤツだったので、いやになった。
伊達成実⇒給料に不満があった?
前田慶次⇒利家と仲が悪くなったから。
(けっこう出奔してますね…僕も出奔した事ありますよ!)
出奔した後はそれぞれに新たな道を進みますが、武将の場合はとりあえず…浪人になります。
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浪人
出奔した武将は、所領や職を失って自由の身(浪人)になります。
職場を放棄したワケですから、仕事に関する全てを失って頼れるのは自分の腕のみ。
ただ戦国時代の真っただ中であれば、求人が多いのですぐに次の仕官先が見つかります。
石川数正は、出奔した後に8万石の大名になって大幅ラックアップ。
しかし、後藤又兵衛のように出奔するタイミングを間違えると、どこにも就職できなくてホームレスのような浪人と化してしまいます。
関ヶ原の戦いの後なので、戦がない…。
(ちなみに関ヶ原の戦い以降は、取り潰された西軍大名から無職の浪人が大発生します)
長宗我部元親の息子、盛親は関ヶ原の後領地を全部没収されて浪人になり、塾の先生をやっていました。
浪人生活も色々です。
(盛親は出奔組ではありませんが…)
没落
ついでに、没落の話もしてみます。
没落とは大名や家が滅亡する事ですね…。
(あー恐ろしや)
戦に負けて城や所領を攻め取られたり、改易を食らって全てを失う。
一国の主として、存続できない状況に陥るわけです。
その場合、全く別の職業に転職するか、他の大名の家臣にしてもらう。
浮き沈みの激しい戦国時代においては、沢山の大名が没落しました。
しかし、中には復活を遂げたり、家名を残す事に成功したケースもあります。
例えば…。
今川家⇒今川氏真の代で一旦滅亡しますが、今川家はその後江戸幕府の旗本として存続。
北条家⇒秀吉に小田原攻めを食らって滅亡しますが、後に河内で1万石の大名として復活。
武田家⇒武田勝頼の代で滅亡しますが、庶家や武田家臣は徳川に編入して生き残る。
歴史の表舞台からは消え去りますが、ちょっとでも残ってくれると嬉しいですね。
まとめ
出奔⇒家出、職場放棄
浪人⇒無職の武将
没落⇒大名や家の滅亡
なんか…寂しい気分になって来ました(-.-)