【小早川隆景】隆景を知る3つの逸話・番外編「弱い広島城の戦略」

小早川隆景九州の武将
小早川隆景

小早川隆景は、毛利輝元にとある相談を受けます。(輝元は隆景の甥っこ)

 

「隆景おじさん、そのうち毛利家で新しい城を造ろうと考えているんですよ。

広島城は、平地にあって防御力が弱いから、山の上に強力な城を造ろうかなって…

どう思います?」

 

しかし、隆景の答えは「新しい城は造るな」

 

え、どうして?

どうして、戦国大名なのに立派な城を造っちゃいけないの??

 

これには、隆景の深淵なる計略が潜んでいました。

 

スポンサーリンク

広島城を新しく建てようか?

毛利輝元の居城は広島城

しかし、この広島城は平地にあるので、敵の目から見たらめっちゃ攻め易い。

 

そこで、輝元は毛利の重臣たちと、城の新築について話し合いました。

「山の上に城を建てて、もっと守備力を挙げた方がいいんじゃないか?」って。

 

すると、小早川隆景が言いました。

「城を作るのは、国の一大事。

ならば、戦の天才である黒田官兵衛に、意見を聞いてみよう」

 

そして後日、官兵衛が広島を立ち寄った時に、城の件を相談してみました。

 

すると…

「今の広島城は、平地にあるから『戦国最強』って、ワケにはいきません。

でも、皆さんが思ってような、悪い城ではないんですよ。

ボチボチです。

また、新たに城を新築するコストを考えたら、現状の広島城を大事に使った方が良いかも」

 

と、言う話。

 

隆景はこれを輝元に伝え、城の新築を止めさせました。

 

 

スポンサーリンク

秀吉の酷評

その後、豊臣秀吉が九州征伐のため、毛利を訪れた時の事。

 

「あちゃ~、なんじゃこの城は?

ここは地形が低いから、水攻めを食らったら一巻の終わりじゃないか?

めっちゃ弱そう、ダメだこりゃ!」

 

これを聞いて、輝元はガックリと肩を落とします。

 

「平地の城はマズいんじゃないかな?と思ったら、やっぱその通りじゃん。

隆景おじさんの事は500%信頼していたけど、城の事は思いっきり裏切られた!

今度会ったら、絶対に文句言ってやる」

 

ところが隆景はそれを聞いて、こう言います・・・

 

 

ショボい城で毛利を守る

「ナニ?秀吉様が広島城を見て、ボロクソに言っただと?ホント?

こりゃ傑作だ!それでいいんだよ」

 

「おじさん!なんてひどい事を言うんですかっ!僕のことをバカにしてますね?」

 

「違う違う、そうじゃないんだって。いいか、良くき聞けよ…」

隆景は、今回の件を輝元に説明してやりました。

 

「あのな、広島城がショボいことは官兵衛も見抜いていたよ。

ただ、彼は秀吉様の手下だから、本当の事を言わない。

しかし、そこをあえて相談して、こちらは逆算して本音を探る。

で、やっぱり広島城は『ショボい』と分かる」

 

「でもな、城がショボいって良い事なんだ。

毛利みたいな巨大大名が、最強の城でも持ってみろよ。

絶対に警戒されて、つまんない事で因縁吹っ掛けられて、結局どこかで損をする。

それだったら、わざとショボい城に住んで『毛利はでくの坊』の振りをするんだ。

そうすりゃ、人を怖がらせないで済むから。」

 

「でも万が一、戦になって強い城が必要になったとするだろ?

その時は、毛利の領土内には、ガードの堅い城がたくさんあるから大丈夫だって。

まぁ、秀吉様はそれに気づかず広島城をコケにしてたくらいだから、しばらくは心配ないよ」

 

この時代に入ると、秀吉の力が強すぎて、もう誰も逆らえない状況。

強さで対抗しようものなら、たちまちケタ違いの大軍が襲ってくる。

では、どうやって生き延びようか?

 

そして、それに対する隆景の答えが「弱そうな広島城」であり…

または「小早川秀秋」でありました。

(一見すると、どこが優れている計略か分かりずらいんですが)

 

武力や兵の数は敵いませんが、先を見越す力は秀吉も官兵衛よりも上回っていたようです。

オヤジさん譲りの智謀で。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました