毛利元就の特徴をひとことで言うなら、それは「人間性の高さ」
武将としての功績では、秀吉とか信長などと比べちゃうとチョット敵いません。
でも、人物の評価は戦国時代ではピカイチ、、と言っても良いでしょう。
元就がもう少し遅く生まれていたら、天下の行く末もだいぶ変わっていたかも知れません。
このシリーズでは、そんな元就の性格や人間性に触れる逸話を紹介してみたいと思います。
一回目のお話は、毛利元就の「人相」について。
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元就のカリスマ性
毛利元就が17歳の頃、明(中国)から使節団がやって来ます。
その中には、朱良範(しゅりょうはん)という人相学の学者がいました。
朱良範は、元就の顔を見るなり
「おお~、この人は王様の人相してる!漢の高祖とか、唐の太宗と同じよなタイプだよ。
きっと将来は、どデカい国を治めるに違いない」と、言います。
もの凄い褒めようですね。
すると、これを聞いた元就は「自分も、そう思っていました…」と、きましたよ。
ん?なんて、ふてぶてしい!?
普通は「いやーとんでもない」とか「滅相もございません」って、言うじゃないですか?
それが、いけしゃあしゃあと「オレの顔は王様顔だ」とは!
いい根性してます。
しかも、17歳で。
でも、それが毛利元就の良い所。
いやらしく、へりくだらない。
つまらん、お世辞も言わない。
事実は事実として認める。
能力があって自信があるのは、本当のことだし…
だから人に「あなた、王様みたいな顔してますね」って、言われても
「ああ、確かにそうかも知れませんね」となります。
で、実際にそれ相当の仕事をしてるワケですから、何の矛盾もありません。
ここまで、吹っ切れてるとかえって清々しい。
素直で誠実な感じがして、気持ちがいいです。
実直な男、元就。
そして、人望も厚い。
ヴィジュアルも完璧
昔買った名将言行録なる本に、元就の見た目をこのよにう評していた一節があります。
「眼光陵々顔長く、鼻高く鬚髯神の如し、音吐甚だ洪に麾下にて士卒するに、其声諸隊に聞こえりとぞ」
つまり…目がキラーンと光って、顔だちもも良く、堂々とした風采、おヒゲも超カッコよくて神様みたい。声の通りも良く、兵士たちにもよく届く、、という意味です。
もの凄くカッコよかったんですね、元就って。
肖像画を見ると年取った日本猿みたいに見えますが、これだけ褒めたたえていますから、実物はかなりイケてたんでしょう。
頭が良くて、物怖じしなくて、戦が強くて、カッコイイ…
これじゃ、完璧過ぎる?
でも、ここまで行っちゃうと、別の悩みが出てくるんです。
何だと思いますか?
それは「孤独」
自分と同レベルの人が他にいないから、つまんないんですって。
凡人にはさっぱり分からない悩みです…
これについては、他の記事でご紹介しますね。
…と言うワケで、今回はここまで。
次回に続きます。